2007年 10月 11日
おきよちゃん
当時、娘には、あたしたちには見えないおともだちがいました。
その名も、 「おきよちゃん」!
「だれと遊んでるの~?」
「おきよちゃんだよ♪」
空想上のともだちの名前にしては、古風だなって思いましたが、別に気にしていませんでした。
毎日の様に遊んでいるし、車でどこかへ行く時も、ドアを閉めようとすると・・・
娘「あっ!まだ、おきよちゃんが乗ってないよぉ~!」
あたし「ごめん、ごめん、もう、乗った?」
なんて感じで、空想上のおきよちゃんごっこにつきあってました。
そして、ある日、娘が持病の喘息で入院した時のことです。
泣き虫であたしべったりの娘は、ひとりになるのをとても恐がっていました。
電話をしに行きたいんだけど、娘は点滴しててベッドから動けないしどうしようか・・・
ダメとは思いながらも、娘に聞いてみることに・・・。
あたし「ちょっと、電話してきてもいい?」
すると、なんと、娘の返事は意外なものでした!!
娘「いいよ!だって、おきよちゃんが一緒に寝ててくれるモン♪」
すんなり笑顔で答える娘・・・!
ありえないと思いながらも、不思議とおきよちゃんがほんとにいるような気がして、そして、まかせてもいいような気がして、急いで電話をしに行きました。
戻ってきた時も、娘は笑顔でした。
あとで聞いた話ですが、娘が産まれた年に亡くなっただんなのおばあちゃんの名前が、なんと、「きよえ」だったのですよ!
「おきよちゃん」って、いまどきにしては、とっても古風な呼び方だし、だんだんとおばあちゃんじゃないかと思えてきました・・・。
喘息持ちの体の弱い娘を、守っていてくれたのかな?
きよえおばあちゃん、ありがとう♪
そのあと、娘を連れて、お墓参りに行ってきました。
それから、ある日、また娘が見えないおともだちと遊んでいるので、おきよちゃんと遊んでいるのか聞いてみると・・・
娘「ちがうよ。新しいおともだちだよ。たなちゃんって言うの。」
えっ?違う子なの?たなちゃん??って思っていると・・・
娘「たなちゃんねぇ~、おかあさんも一緒なんだよ~。」
あたし「えっえっ??どこに・・・?」
娘「ほら、あそこで見てるよ!」
って、ベランダを指差しました・・・。
「!!!」
たなちゃんのおかあさんが、ベランダからじ~っとこっちを見てるのを想像したあたしは、正直、ゾ~ッとして鳥肌が立ってしまいました・・・!
たなちゃんのおかあさん、なんか恐い・・・。
3歳になる頃には、娘の記憶から、おきよちゃんもたなちゃんも、すっかり消えてしまいました・・・。
なんだったんだろう・・・?
おきよちゃんは着物を着ていたりして・・・
by s-345mama369
| 2007-10-11 20:41
| 不思議な話